宇宙からみつける　ハートアイランド

人工衛星は、地上の我々が見つけられない景色を宇宙から教えてくれます。

画像は、フィジー共和国の300以上もの島々の中でもたったひとつ、ハートの形で知られているタパルア島です。
また、この島は極上のサーフリゾートでもあります。
島を囲む沖合のサンゴ礁から生じる絶好のサーフポイントがあり、強烈な波が発生するクラウドブレイクというポイントが特に有名です。
伝統的なブラに滞在して太陽と波を満喫することが世界のサーファーのあこがれとなっています。

しかし、フィジーやバヌアツなどの島しょ国は、気候変動海洋環境の劣化の影響に最も脆弱な地域のひとつであることはご存じでしょうか。
2014年のIPCC（国連・気候変動に関する政府間パネル）第5次評価報告書では主要8つのリスク一つとして「高潮、沿岸域の氾濫及び海面水位上昇による、沿岸の低地並びに小島嶼開発途上国及びその他の小島嶼における死亡、負傷、健康障害、生計崩壊のリスク」が挙げられました。

このような課題に対して、様々な方策や適応策が検討され、技術開発も行われれいます。
その中には、衛星を利用した沿岸地形情報の整備と気候変動対応予測を加味した、サイクロン由来高波・高潮ハザードマップの整備実証もあります。

このかわいらしい島の景観、サーフィンという観光資源、人々の生活などを守るために、宇宙からのリモートセンシングも利用されています。