TRMM
国籍:日本, アメリカ合衆国 衛星種別:気象・地球観測衛星 打ち上げ年:1997年
概要
別名1 | トリム |
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別名2 | Tropical Rainfall Measuring Mission |
打ち上げ(状態) | 1997-11-27(打ち上げ) |
運用状態 | 2015-04-08 終了 |
運用機関 | NASA/JAXA |
観測項目・目的 | NASAおよびJAXAの共同ミッション。NASAは衛星、4つのパッシブセンサおよび運用を担当し、JAXAは打上げと降雨レーダを担当。 TRMMは熱帯および亜熱帯域の降雨に特化した観測と理解を目的とした初のミッションで全地球的変化の最も重要かつ理解が十分されていないパラメータを解明する。 降雨は気候変動のメカニズムを解明するために必要な要素である水循環の中心的な役割を担いる。特に熱帯・亜熱帯域は地球全体の降雨の2/3以上を占め、降水現象に伴う大気加熱の効果 により地球全体の大気循環の動力源となっていると考えられている。 TRMMの観測により、気候変動研究にとって非常に貴重なデータが蓄積され、気候システムの理解やエルニーニョに関わる異常気象の解明、さらに災害防止のための洪水予報などに貢献すると期待されている。 |
高度 | 402.5 km |
周期 | 92.4分 |
軌道傾斜角 | 35度 |
参考 | https://gpm.nasa.gov/missions/trmmm http://www.eorc.jaxa.jp/TRMM/index_j.htm |
搭載機器・機器タイプ
Precipitation Radar(PR)/ 降雨レーダー
Visible Infrared Scanner(VIRS)/ 可視赤外マルチスペクトル放射計
TRMM Microwave Imager(TMI)/ イメージングマイクロ波放射計
Clouds and the Earth’s Radiant Energy System(CERES)/ 地球放射収支放射計
Lightning Imaging Sensor(LIS)/ 発光センサ
TRMM搭載機器の観測幅と解像度
搭載機器 | 観測幅(km) | 解像度(km) | ||
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高度350km | 高度402.5km | 高度350km | 高度402.5km | |
VIRS | 720 | 833 | 2.2 | 2.4 |
TMI | 760 | 878 | 4.4 (85.5 GHz) | 5.1 (85.5 GHz) |
PR | 215 | 247 | 4.3 | 5.0 |
TRMM搭載機器の諸元
センサ | 観測目的 | 周波数/波長帯 | 水平分解能 | 観測幅 |
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PR | 降雨の3次元構造 | 13.8 GHz | 4.3 km(直下) | 215 km |
TMI | 降雨の鉛直方向の積分値 | 10.7 19.4 21.3 37 85.5 GHz |
5-45 km | 780km |
VIRS | 雲分布と高さを輝度温度より推定 | 0.63 1.6 3.75 10.7 12 µm |
2 km | 720 km |
CERES | 雲頂および地表からの放射とエネルギー収支 | 0.3 – 5 µm 8.0 – 12.0 µm 0.3 – 100 µm |
10 km (直下) | スキャン角: ±78度 (全球) |
LIS | 発光域の分布 | 0.7774 µm | 4 km (直下) | 600 × 600 km |
衛星主要諸元
打上げロケット | NASDA H-Ⅱ |
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重量 | 3620 kg |
電力 | 3300 W |
寸法 | 5.1 m (長さ), 14.6 m(パドル) |
設計寿命 | 3年 |
その他 | 2001年8月にミッション期間を延ばすため、軌道高度を 350kmから402.5km に上昇 |