職員インタビュー
正木 岳志Takeshi Masaki
入社14年目(取材当時)/
つくば事業所地球環境系解析研究グループ 主任研究員
理学研究科地球惑星科専攻卒。入社後、利用推進部(現ソリューション事業第一部)にてデータ販売事業を中心に従事。その後、現部署において解析研究事業に携わり、降水観測衛星の専門家を目指す。
入社理由
気象 × 宇宙 × 海外
学生時代について教えてください。
山梨の田舎で育ったこともあり、幼いころから自然が好きでした。小学生のころに親が買ってくれた天体望遠鏡で月を見て、はじめて宇宙に触れました。また、高校生の時に修学旅行の一環でアメリカに1週間ホームステイして、将来海外の人とも仕事ができればいいなと思っていました。
大学では気象を専攻しており、学部生の時には山岳域の局所風を、大学院では全球規模の大気大循環について温暖化と関連した変動を研究していました。
こうした中で、就職にあたり気象×宇宙×海外を意識するようになりました。
RESTECを知ったきっかけはなんでしたか?
大学院の頃、同じ研究室のポスドクの先輩に教えてもらったのがきっかけです。その方の学生時代の同期がRESTECで働いておられたので、お話を聞かせていたただいたところ、おもしろそうだなと思いました。
仕事について
10年後の自分はまったく想像できなかった。
ひとつひとつ、がむしゃらに向き合ってきただけ。
入社されてから今現在までのお仕事について教えてください。
入社後は本社の利用推進部に配属になりました。最初はつくば事業所での解析研究を希望していたので少し戸惑いましたが、やってみるとこれが面白い。ALOS(だいち1号)データの販売や製品作成を担当しましたが、自分の作った製品が売れていくところや、エンドユーザーの顔が直接見え、とても魅力的な仕事でした。
入社後半年くらいでの初めての海外出張。なんとスリランカ(!)でした。なかなか自分では行くことがないような国に行けるも楽しかったです。
入社から1年半ほどで、つくば事業所に異動となり、TRMM(熱帯降雨観測衛星)・GPM(全球降雨観測計画)衛星の担当となりました。雨を測る衛星だったので、気象を専攻していた私にとってはとても親和性のある衛星でした。
2年ほどセンサ校正、データ解析、アルゴリズム開発を勉強し、2012年から5年間JAXAに出向しました。JAXAでもGPMのセンサ校正を担当し、2014年2月にはGPM衛星の打上げを経験しました。打上げのタイミングでJAXAにいれたことは幸運でしたね。また、国際協力ミッションだったためNASAに行く機会もあり、とてもテンション上がりました。
2017年に出向から戻り、いまでもGPMや降水関連の仕事をしています。最近面白かったのは線状降水帯の観測に携わったことですね。
特に苦労した点は何ですか?
センサ校正は工学的な一面があったので、理学出身の私にはハードルが高かったです。必死に勉強して、センサ校正が衛星プロジェクトのなかで最も大事な工程の一つだということを認識していく中で、おのずと強い責任感、達成感が芽生えてきました。。
今後の目標について教えてください。
「楽しくありたい」ということです。
私の場合は、全くわからなかったことが、一つ一つ繋がって、「あぁ、そうだったのか」とわかる瞬間が楽しいので、それを求めて働ければいいかなと思っています。まだまだ私の知らない楽しいことはあると思いますし、それを探すのも楽しそうですね。
ワークライフバランス
休日の過ごし方について教えてください。
映画見たり、ゲームしたり、メダカ育てたりしてます。また、冬になると新潟や福島などへスキーに行きます。
コロナ禍で一昨年買った新しいスキーブーツをあまり履けていないので、早く落ち着いて躊躇なくスキーに行ける日が来るといいなと思っています。
職場の雰囲気や働きやすさはいかがですか?
周りは色々と詳しい人が多いですし、わからないところがあればすぐに聞けるので、雰囲気はとても良いと思います。時期にもよりますが、休みも自由に取りやすいと思います。
1日のスケジュール
9:30
出社
10:00
社内ミーティング
進捗確認、作業指示(ほぼ毎日)
11:00
打合せ資料作成
文書執筆等
12:15
昼休み
13:00
データ解析作業等
15:00
JAXA担当者との定例会等
1週間に1回ぐらい
17:00
新人OJT
ほぼ毎日30分くらい
17:45